教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました。
今回は短縄の一番基本である、前まわし跳びの練習方法をご紹介致します!
跳び箱や鉄棒も練習をすればできるようになりますが、種目によって得意、不得意もあるので、コツを掴むまでの早さには個人差があります!
その点、縄跳びは縄を操る操作能力が必要になってくるので、急に上達することはありません!
練習量や経験値がそのまま反映されるので、やったらやっただけ上手になります!
前まわし跳びは3歳くらいでも練習できます!
今回は縄跳びの選び方や持ち方といった、基本からお伝えします!
順番に練習すれば誰でも必ず跳べるようになるので、ぜひ挑戦してみて下さい!
どんな縄跳びがおすすめ?!
縄跳びの練習を始める際に大切なのは、縄跳びの選び方です!
「縄跳びなんて、100均で買えばいいじゃん!」と思われるかもしれませんが、それはおすすめしません!
100均に売っている低価格の縄跳びって、こんな感じですよね?!
このような縄跳び自体が悪いとは言いません!
ただ練習を始めたばかりの頃に使うのには適してないということです!
理由としては“縄が軽すぎる”からです!
やり始めたばかりの頃は、縄をまわすこと自体に慣れてない上に、縄自体が軽いと、より縄を体の後ろから前にもってくるのが難しくなります!
練習当初は上記のように5~8mmくらいの太い縄を使うことをおすすめします!
縄が太く、重めですが、その分腕をまわすのに不慣れでも、縄の重みで比較的簡単にまわすことができます!
もちろん100均等の縄に比べると少しお高めですが、これで上達が段違いに早くなります!
ビニール製と比べると切れにくく(というか、切れることはほぼない笑)長持ちします!
逆に軽い縄跳びは前まわし跳びを早くやりたいとか、二重跳びを練習したいといった早く縄を回したい時におすすめです!
その都度、お子様の状態に適した縄を選んであげることが大切です!
長さを調節しよう
買ったばかりの縄では長いままなので、お子様の体に合わせた長さに調節をしましょう!
調節の方法は縄を両手で持ったら一番下を踏み、持ち手が肩くらいにくるようにしましょう!
一般的には持ち手が胸くらいにくるように調節と言われていますが、個人的にはそれより少し長めの方が引っ掛かりにくいので、初めて跳ぶ際は肩くらいの長さがおすすめです!
なお縄の持ち手付近で結び目を作り調節しましょう!
調節する際に縄を切ってしまうと、身長が伸びた時にその縄が短すぎて使えなくなってしまいます…。
ステップ1 準備のポーズ
縄跳びの準備ができたら、今度は跳ぶ為の準備のポーズを覚えましょう!
縄跳びの持ち方
縄を持つ時に気を付けるのは持ち手を上下逆に持ってしまうことです!
おすすめなのが“縄でお山を作る”です!
上記のように縄でお山を作り、そのまま上から持ち手を持てば正しい持ち方になります!
上記のようにお山を逆向きにしてしまうと持ち方も逆になってしまいますので、お子様が自分でお山をつくれるまで親御さんが見ていてあげて下さい!
ちなみに私はお山が逆になっている上記状態を“落とし穴”って呼んでます笑
縄跳びは体の後ろ側へ
お山を作って縄を持つと体の前に“落とし穴”の状態の縄があるはずです!
その“落とし穴”をまたぐと、縄が体の後ろにきます!
これが前まわし跳びの準備のポーズになります!
ステップ2 分解跳び
準備のポーズができたら、次はいよいよ跳ぶ練習です!
まずは前まわし跳びの流れを覚えましょう!
いっぺんに全部やるのは難しいので流れを少しずつ分解して練習します!
1、縄を前後にまわす練習
まずは準備のポーズから縄を前にまわして、できたらまた前から後ろへまわして、準備のポーズに戻る練習をみましょう!
まだ跳ばなくて大丈夫です!
2、足をグーにして縄を跳び越える
縄がまわせるようになったら、今度は縄をジャンプして跳び越えましょう!
この準備のポーズから“シャツ脱いで”と“パンツ履いて”の流れを覚えるまで、何度も繰り返し練習しましょう!
あとは縄跳びを前にまわした後に「前に落とし穴ができたね~!でも大丈夫!落とし穴に落ちないように足をグーにして跳び越えちゃおう!」や「象さんのお鼻ができたね~!」等、子ども達がイメージしやすい例えなら何でもOKです!
これができるようになれば前まわし跳びの動作の流れは完璧です!
さらにできれば以下も実践してみましょう!
ステップ3 走り跳び
分解跳びを覚えられたら、今度はその動作(縄を前にまわす→跳び越える)の連動をスムーズに行えるように練習するステップにいきましょう!
1、歩き跳び
歩き跳びは分解跳びの動作を、歩きながら行うものです!
2、走り跳び
歩き跳びができるようになったら、今度はスピードを上げて走り跳びに挑戦してみましょう!
ポイントや注意点は歩き跳びと同じです!
ステップ4 バンザイ跳び
走り跳びがスムーズにできるようになったら、また分解跳びに戻りましょう!
縄を前にまわす→足をグーにして跳び越えるという動作を、今度は分解跳びでスムーズにできるようにしましょう!
このバンザイ跳びは、私のオリジナル練習法です!
これができれば、前まわし跳びは成功したも同然です!
バンザイ後、縄を体の前にもってこれたら、また腕をまわしてすぐジャンプをする!
あとはこれを繰り返せるようになれば、2回、3回と跳べる回数が増えていきます!
最初は縄が前にきた際に腕が止まってしまいがちですが、親御さんが「はい、またまわして~!」等、バンザイ跳び後、腕を止めずにまわせるようになるまで声を掛けて下さい!
縄まわしを簡単にする、オリジナル裏技
分解跳び、歩き跳び、走り跳び、バンザイ跳びで縄をまわす時に縄が体の前にきにくいことがあると思います!
そんな時は縄に“魔法のお団子”をつくりましょう!
これは実際に子どもに指導する際に言ってる名前です笑
上記のように縄に結び目を作りましょう!
作る場所は上記の部分です!
結び目を作るメリットとしては…
前まわし跳びの完成
バンザイ跳びを連続で出来れば、前まわし跳びの完成です!
縄の結び方
1、大きいうさぎの顔を作ってから、結ぶ
まずは縄を半分にします!
そこから縄を“うさぎの顔”になるように、縄の両端をクロスさせます!
上記でいうとうさぎの耳を“黄緑の耳”“赤の耳”と呼びます!
これはお使いの縄跳びの持ち手と縄の色で呼び方を変えて下さい!
さらに、うさぎの顔を作る時は“赤い耳”(持ち手がついてない方)が下にくるように、縄をクロスさせましょう!
こうしてクロスさせると次のステップのうさぎの顔に“赤い耳を”を入れて結ぶ際に、入れやすいからです!
その後“赤い耳”をうさぎの顔の中に入れ、“黄緑の耳”と“赤い耳”を持って引っ張ります!
これで縄の真ん中に“お団子”ができれば成功です!
慣れてないうちは地面に置いたままの方が、縄が崩れにくいのでおすすめです!
まずは大きいうさぎの顔で結べるようになることから始めましょう!
2、小さいうさぎの顔を作ってから、結ぶ
大きいうさぎの顔を作ってから結べたら、今度は縄跳びを半分にして更にそこから半分にします!
そして小さいうさぎの顔を作りましょう!
そこから結んでみましょう!
うさぎの顔が小さいので、大きいうさぎの顔より結ぶのが難しいです!
縄を結ぶ練習は結べるようになるまで、親御さんが横で教えてあげながらやって下さい!
3、立ったまま結ぶ
地面に置いて結べるようになったら、今度は立って持ったまま結んでみましょう!
これができるようになれば結ぶのは完璧ですっ♪
まとめ
いかがでしたか?
縄跳びは小学校に行ってからもやるので、一番基本となる前まわし跳びは早めに跳べるようになっておいた方がいいと思います!
冒頭にもお伝えしましたが、縄跳びはやったらやった分だけ上手になります!
ぜひ親御さんもお子様と一緒に楽しみながら練習してみて下さい!
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